矯正歯科とは
矯正歯科とは一般的に歯並びの悪さを治す治療のことです。
歯並びが悪い人が増えているといわれています。柔らかいものばかりを食べたり、よく噛んで食べないことで咀嚼能力が正常に発達しないことが大きな原因と言われています。とくに若い世代に多いと言われており大きな問題となっています。
歯並びの悪さは単に外観だけの問題ではありません。顎の発達や顔の形にも大きな影響をもたらしますし、発音能力にも大きな影響があります。また歯並びが悪いと食事の際に口から食べ物がこぼれてしまったり、歯ブラシが十分にいきわたらずに食べかすが残ってしまうことで虫歯になりやすいといった問題があります。
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そんな歯並びを矯正し、正しい形に動かすのが矯正歯科です。
治療にはおもにワイヤーが使用されます。歯に金属のワイヤーを装着した姿をイメージする人も多いでしょう。見栄えがあまりよくないというマイナスイメージも強いものですが、最近では歯の裏側に装着したり、マウスピースを使用するなど外観にも配慮した治療方法も登場しています。
それから治療期間。歯並びを動かすのですから、やはり時間がかかります。状態にもよりますが、半年~2年程度は覚悟しなければなりませんし、治療が終わったあとも元に戻らないよう、一定期間定期健診を受ける必要があります。
歯並びの悪さはその人に悩みやコンプレックスをもたらすことがあります。人前で笑うことができなかったり、人と接することに消極的になってしまうことも。矯正歯科はそんな悩みを解消してくれる場所でもあるのです。
矯正歯科と審美歯科の違い
よく間違えられやすいのが矯正歯科と審美歯科との違いです。
審美歯科でも歯列矯正が行われているのでそれほど大きな違いはないといえるのですが、考え方が根本的に異なります。
矯正歯科とは、単に歯並びの悪さを矯正するだけでなく、それによって生じている不十分な咀嚼能力、発音能力、あるいは顎の不十分な発達などを改善することも大きな目的となっています。とくに子供の歯列矯正は顎や顔全体の発達に大きな影響を及ぼすだけに重要な意味を持っています。歯そのものを動かし、噛み合わせを改善すれば歯を食いしばった際には力が出やすくなるなど、歯列矯正の効果は体全体にまで及びます。
それに対して審美歯科とは基本的に審美的な目的にあわせて治療が行われます。歯並びの問題に関してもホワイトニングやラミネートベニア、あるいは差し歯などを使用することで整えることがおもになっており、時間をかけて歯そのものを動かすことは行われません。
矯正歯科の場合は治療に非常に長い時間がかかるのに対し、審美歯科での治療は数回程度の治療で済むのが一般的です。
審美歯科でも歯列矯正が行われているため、混同されてしまうことも多いのですが、この両者はコンセプトがまったく異なります。審美歯科に優れた技術があるからといって矯正歯科にも優れているとは限らないという面もあります。矯正歯科の治療を受けようと考えている人はまずこの両者の違いを調べ、どのような目的のもとでどのような治療が行われるのかきちんと把握した上で受けるようにしたいものです。
矯正歯科の治療費
矯正歯科の治療というとほとんどの人は高額の費用がかかるというイメージを持っているのではないでしょうか。
歯列矯正の治療は残念ながら原則として保険の適用外となっています。そのため治療費は全額自己負担。高額の費用がかかってしまうことになります。
矯正歯科は自由診療となっているので治療費は各医療機関ごとに定められています。そのためかなりの差があります。またワイヤーやブラケット、マウスピースなど使用する装置によっても費用に差が出てきます。だいたい70万円~100万円程度が矯正歯科の治療費の相場と言われています。
ただし、矯正歯科の治療はまったく保険が適用されないというわけではありません。特定の症状に関しては保険適用で治療を受けることができます。おもな例では顎の位置そのものを矯正するために顎を切る必要がある人、それから唇顎口蓋裂の人です。唇顎口蓋裂の場合は自治体から補助金を受けることもできます。
100万円程度の負担はやはり重いものです。そんな場合にはローンで支払うことも可能です。全国の歯科医院ではローンでの支払いを受け付けているところもあり、デンタルローンなど金利面が優遇されるローンを使用することもできます。まとまったお金を用意できない場合に利用すると便利でしょう。
それから矯正歯科の治療費は医療費控除の対象にもなります。原則として年間に支払った医療費が10万円を超えた場合は医療費控除が適用されますから、確定申告の際にはしっかりと申請するようにしたいものです。